梵音深妙にして 人をして聞かんと楽わしめ

仏さまは清らかな天の音楽のように、深く妙なる声で聞く者をして、仏さまの教えを頂戴したいと楽わしめました。私たちがお経を読む声、お題目を唱える声、太鼓を打つ音、鐘を鳴らす音、すべては仏さまの御心を顕すことであり「梵音深妙」を大切に心がけて行いたいものです。

日蓮聖人は「禍は口より出でて身を破る。福は心より出でて我を飾る」と教えられました。とかく私たちは平気で粗雑な言葉を発したり、知らないうちに人を傷つけたりしていますが、これは心の未熟さから生じることであります。

「仏の教え」を信心するということは、読経やお題目を唱えることを通じて、自然と「梵音」なる言葉が使われるようになり、「深妙」なる立ち振る舞いが出来るようになることが大事なのです。