「常住快楽 微妙真実」 無量義経徳行品第一
「常住の快楽(けらく)」とは、いつまでも変わらない楽しみのこと。仏さまの心にしっかりと自分を映すことで、深い「微妙(みみょう)真実」の楽しみを得ることができるのです。
欲することだけで得た楽しみは、必ず苦につながります。旅行に行って楽しんでも帰れば疲れとなり、やっと手に入れた品物もやがて飽きて新しいものを欲しくなります。求めて得るだけでは苦と楽の繰り返し、本当の満足にはならないのです。
「這えば立て 立てば歩めの 親ごころ」という道歌があります。これは子供の健やかな成長を祈る親の心。家族の円満を願い、ご先祖の笑顔のために供養を捧げることも、すべて施しのこころから生まれる楽しみです。
「お彼岸のこころ」とは、真心を施すことです。笑顔を施し、あたたかい言葉を施すこと。そこにこそ常住の快楽、すなわちいつまでも変わらない深い楽しみが生まれるのです。